防災の日 ~南海トラフ地震に備える~
防災の日 ~南海トラフ地震に備える~
8月8日、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。
この地震を受け、南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと評価され、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。
これは、2019年の運用開始以降、初めて発表されたものです。
9月1日は「防災の日」です。地震や台風などの自然災害は、いつ起こるか分かりません。
防災の日をきっかけに、改めて地震について知り、日頃の備えを確認する機会にしてみてはいかがでしょうか。
南海トラフ地震とは?
南海トラフ地震とは、駿河湾から日向灘沖にかけて延びる「南海トラフ」沿いを震源域として発生することが想定されている巨大地震です。
南海トラフでは、過去にも東海地震、東南海地震、南海地震などの大規模な地震が繰り返し発生しており、これらが時間差をおいて発生した事例もあります。
現在、南海トラフ沿いで想定される大規模地震は、今後30年以内の発生確率が「80%程度」とされています。
また、2025年3月に公表された最新の被害想定では、最大クラスの南海トラフ巨大地震が発生した場合、死者数は最大約29.8万人、全壊・焼失棟数は最大約235万棟と、非常に大きな被害が想定されています。
もちろん、これは最大クラスの地震を想定した被害推計であり、必ずこの規模の被害が発生するというものではありません。しかし、万が一に備えて、日頃から準備しておくことが大切です。
もし地震が起きたら
地震が発生した際は、まず自分自身の身を守ることを最優先にしましょう。
室内にいる場合
揺れを感じたら、丈夫な机やテーブルの下に身を隠し、頭を守りましょう。
揺れが収まった後は、火の元や周囲の安全を確認し、避難が必要な場合は落ち着いて行動しましょう。
屋外にいる場合
ブロック塀、自動販売機、電柱、建物の外壁や看板など、倒れたり落下したりするおそれのあるものから離れましょう。
揺れが収まった後も、余震や建物の倒壊などに注意し、安全な場所へ移動してください。
車を運転中の場合
運転中に地震が発生した場合は、急ブレーキを避け、周囲の状況を確認しながら、できるだけ安全な場所に車を停止させましょう。
避難のために車を置いて離れる場合は、できるだけ道路外へ移動させることが大切です。
やむを得ず道路上に置いて避難する場合は、緊急車両などの通行の妨げにならないよう、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止めます。
また、津波の危険がある地域では、地震の揺れが収まった後に津波情報を確認し、避難が必要な場合は、情報を待つのではなく、速やかに高台など安全な場所へ避難しましょう。
日頃から備えましょう
地震はいつ発生するか分からないからこそ、日頃からの備えが大切です。
家具類には転倒・落下・移動防止対策を行い、窓ガラスなどには飛散防止対策をしておきましょう。
また、地震の際に散乱した物でけがをしないよう、枕元など手の届きやすい場所にスリッパや靴を用意しておくことも有効です。
火災報知器や消火器などの防災設備についても、定期的に点検しておきましょう。そして、忘れてはいけないのが「非常持ち出し袋」です。
飲料水や食料、懐中電灯、モバイルバッテリー、救急用品、携帯ラジオなど、必要なものを家族構成や生活スタイルに合わせて準備しておきましょう。
食料や飲料水については、普段から少し多めに購入しておき、古いものから使い、使った分を買い足していく「ローリングストック」という方法もおすすめです。
避難場所も確認しておきましょう
災害が発生してから「どこへ避難すればいいのか」を調べるのではなく、平常時に自宅や職場周辺の避難場所・避難経路を確認しておくことが大切です。
家族や職場の人とも、災害が発生した場合の連絡方法や集合場所などを事前に話し合っておくと安心です。
最後に
最近は、地震や台風、大雨など、自然災害を身近に感じる機会が増えています。災害はいつ起こるか分かりません。
だからこそ、防災の日をきっかけに、「もし今、地震が起きたらどうするか」を一度考えてみることが大切です。
家具の固定や防災用品の確認、非常持ち出し袋の点検、避難場所の確認など、できることから少しずつ備えていきましょう。
いざという時に慌てないために、日頃から防災への意識を高め、自分や家族、周囲の人の命を守るための準備をしておきましょう。
